18 #地域を支える方のインタビュー

誰もが来たくなる新しいふるさと・大熊町

大熊町 保健福祉課 さん

取材時期
令和4年11月22日

Chapter.01

一歩一歩前進する大熊町

 大熊町は、果物の栽培が盛んで「フルーツの香り漂うロマンの里」というキャッチフレーズがぴったりの町でした。
 2011年3月に発生した東日本大震災及び原子力災害により、一時全町避難を経験しましたが、2019年4月に一部地域の避難指示が解除され、2022年6月にはJR大野駅を含む町の中心であった地域の避難指示も解除されました。
 誰もが安心して住み続けられる大熊町を目指して、認定こども園・小学校・中学校・預かり保育・学童保育が一体となった町立の「学び舎ゆめの森」が2023年4月町内に開校となり、現在休止が続いている県立大野病院の後継病院が町内で整備される方針になるなど、今まさに大きな転換期を迎えています。

 

Chapter.02

安心して住み続けていくための福祉や介護の役割

 現在、帰町されている方は元気な60~70歳代の方が多いとはいえ、今後は健康状態の悪化なども考えられます。そのため、住み慣れた地域で自立した生活を継続するためには、安心して通える病院といざという時に利用できる福祉サービスが必要です。
 大熊町では、2020年4月に入所施設として「大熊町認知症高齢者グループホーム おおくまもみの木苑」を整備し、介護が必要であっても「大熊町に帰りたい」と望む方が帰町できるようになりました。
 町に人が戻ってくるために、今後はニーズの複雑化・多様化に対応できるようなデイサービスや訪問介護などの在宅サービスの整備が必要で、そこで働いてくれる方の人員も含めて、福祉・介護の提供体制の確保が重要な課題となっています。

Chapter.03

新しいまちで一緒に未来を作っていきませんか

 大熊町は、原発事故を経験した町だからこそ原発や化石エネルギーに頼らず、太陽光発電等の再生可能エネルギーの利活用や最先端技術農業施設などを積極的に導入し、環境にやさしい持続して発展可能なスマートシティを目指しています。
 その中で、帰町を目指す方や新たに大熊町への移住を希望される方のため、除染が終了した区域に公営住宅を建設するなどの住環境の整備や、0歳から中学生まで通うことのできる町立「学び舎ゆめの森」といった教育施設の整備も進めています。
 これから更に賑わいのある、新たな大熊町の未来をつくるためには、町民や移住する方など多くの方の「知恵と力」が必要です。一歩一歩前進していく大熊町で、ともに新しい生活を始めてみませんか?

 ※大熊町では、転入者への住宅支援を始め、教育環境の整備や移住に関する支援金、補助金の交付を行っています。詳しくは「大熊町」ホームページ、「移住定住ポータルサイトおおくま」でご確認ください。

あとがき

大熊町を訪れるたびに新しい施設や店舗ができていたりと刻一刻と風景が変わっていて、新しくまちが造られているんだと実感が湧きます。皆さんも一度大熊町を訪れてみてください。(担当:橋本)