10 #県外から就職した方のインタビュー

むつ市から来ました。青森の話題をコミュニケーションのひとつとして大切にしています。

袖岡 あかね さん

勤務施設
特別養護老人ホーム花ぶさ苑(広野町)
就職時期
平成29年6月

Chapter.01

20歳で出会った「介護」の仕事

20歳の時に、ハローワークで青森市内の病院の介護職員の仕事を見つけました。私の周りで医療や福祉の仕事をしている人がいなかったので、母親も介護の仕事ができるのか心配していましたが、この仕事に興味を感じたのと夜勤への憧れもあり「絶対にやってやる」という強い思いで介護職員として働き始めました。いざ介護の仕事を始めてみると、とても面白くて魅力を感じるようになりました。

病院で約5年間勤めた後、転職して訪問介護員(ホームヘルパー)として働きはじめました。青森市からむつ市への職場異動もありましたが、福島に来る直前まで訪問介護員として働いていました。その間、訪問介護員養成研修1級課程や介護福祉士などの資格を取得してより専門的な知識や技術を身につけていきました。

Chapter.02

福島県広野町と父親とのつながり

平成23年(2011年)の東日本大震災後、私の父親は福島県広野町で災害復興関連の仕事をしていました。広野町で働いている父親に会うために、何度か広野町に遊びに来たことがありました。その時の広野町の印象ですが、自然が多く都会っぽくなくて「とてもいいところだなぁ」と思っていました。

広野町で働いていた父親ですが、体調を崩してしまい青森に戻って入院することになりました。入院中、父親は「福島に帰る、福島に帰る」と何度も言っていましたが、その夢がかなわないまま亡くなってしまいました。そんな福島への思いが強かった父親の意思を継ぐわけではないですけど、自分も少しでも復興の力になれることや今までの経験を活かして役に立てることがあればと思ったのと、ちょうど夫が転職を考えていた時期でもあり、それらが重なって「じゃあ、思い切って福島に行こう」と夫と二人で福島県広野町に移住することを決めました。

父親がお世話になっていた広野町の会社に夫もお世話になることになり、私も職業紹介事業者を通じて特別養護老人ホーム花ぶさ苑を紹介され、採用面接を受けて平成29年(2017年)6月から介護職員として働くことになりました。

Chapter.03

いつも新しい発見がある介護の仕事

福島県に来る直前まで訪問介護員(ホームヘルパー)として働いていました。訪問介護の場合は利用者さんの自宅を訪問して1対1の関係で介護をしますが、施設の場合は多くの利用者さんを複数の職員がチームとなって介護するという違いがあり、最初は戸惑いや葛藤がありました。でも、施設の介護職員や看護師などが連携して「じゃあ、みんなでやっていこう」という感じでチームワークを発揮して仕事ができるところが、とても良いところだと感じています。

介護方法についても、今までの自分のやり方が施設のやり方と違っていた場合には「こういう理由があるから、こういう方法で行っています」というきちんとした理由や根拠を教えてもらえるのですごく納得できるし、不安なことや疑問に思うことなどもチームのメンバーと共有して対応しているので、よりよい介護につながっていると思います。このように、介護の仕事を20年近くやっている私でも新しい発見や勉強することがたくさんあって、今でも「仕事がとても楽しい!」と感じています。

Chapter.04

介護の仕事は「人との関わり」が魅力

介護の仕事を始めたときは、人のプライベートに入り込む仕事だから難しいかな…と思っていました。対人援助の難しさはありますが、その何倍も楽しい仕事だと思います。今まで利用者さんからたくさん元気をもらってきましたし、利用者さんの「ありがとう」の一言でそれまでの辛いことが全部吹き飛んでしまいます!

人と関わるのが嫌いじゃない人は、この仕事をお勧めします。まずは職場体験をして介護の仕事の魅力を知ってください。実際に見て、やってみて、「楽しいかも」って思ってもらえることが一番大切だと思います。

Chapter.05

福島での休日の過ごし方

夫となかなか休みが合わないため、休日は家の洗濯や掃除をしていることが多いです。夫と休みが一緒になったときは郡山市など遠方に遊びに行ったりもします。去年初めて会津地方に行き、会津若松市の鶴ヶ城や武家屋敷、下郷町の大内宿などを観光しました。

福島県は広くてまだ行ったことがない場所がたくさんあるので、いろいろ旅行してみたいです。温泉も大好きなので温泉めぐりもしたいです。