12 #県外から就職した方のインタビュー

初めての介護職、趣味は星空撮影です

齊藤 賢 さん

勤務施設
特別養護老人ホームリリー園(楢葉町)
就職時期
令和2年4月
取材時期
令和3年5月26日

Chapter.01

福島で働こうと思ったきっかけ

札幌市内の病院や介護施設で、相談員などをしていました。いつか自分も介護の現場に入って直接かかわってみたいと思っていました。退職後は、故郷に戻りたいと考えていましたが、東日本大震災後、広野町で奮闘している高野病院の様子をテレビで見て、行ってみたいと思ったのがきっかけでした。

Chapter.02

仕事中に印象に残ったこと

お雛様で95歳の利用者の方にちらし寿司を出したとき「震災後あちこちに避難している間に主人が亡くなり、毎年お雛様はあるけれど食事を楽しむ余裕もなかった。今日は本当に美味しいちらし寿司でした」と話してくれたことを思い出すと、今でも胸が熱くなります。

Chapter.03

仕事のこだわりや目標

夜勤の時に、コールが重なってしまうと自分に余裕がなくなり大変でした。どうしても対応に追われてしまい、『ああ~これが介護職員1年目なんだ…』と痛感しています。もっと余裕をもって相手と接することができるようになりたいです。それから時間を掛ければ良いということではなく、心、気持ちを大切にしたいと思っています。生きる意欲を持ってもらえるような介護ができるようになりたいです。

これから2~3年は介護職として続けたいです。働き始めて膝が痛くなったときは筋トレで改善するなど、まず体力を土台にして、人のために役立ちたいという思いをかなえたいです。

Chapter.04

これから福島県で介護職に就きたい方へメッセージ

福島は住みやすくて良いところです。第一線を退いた方でも、自分もできているから大丈夫です。もちろん若い方ならもっと大丈夫だと思います。

上司・同僚からの声

齊藤さんってどんな方?皆さんの様子は?

同僚の方

優しくてちょっと面白い方です。この年齢で交代勤務を続けていることは素晴らしいです。齊藤さんのおかげでより明るく、気持ちが優しく感じられるようになりました。

同僚の方

いつも優しく穏やかで周囲を和ませてくれます。利用者一人ひとりに丁寧で優しく接しているところなど、学びたいです。利用者の方を含め私たちも日々の会話や業務を通し、心にゆとりを持てているように思います。

あとがき

『介護職に対する意欲を積極的に伝えてくれたことが採用の決め手になった』という施設長談が印象に残る、初のリモート取材になりました。(担当:川添)